キャリー・フィッシャー追悼/プリンセスに愛とフォースを込めて

f:id:itakoLOVEzombie:20161228173253j:image 

◆激動の2016年、そのおわりに

既報のとおり、2016年12月27日、『スター・ウォーズ』シリーズでレイア・オーガナを演じたキャリー・フィッシャーさんが亡くなりました。享年60歳、まだまだ早すぎる死でした。

「今年」だけをピックアップして、多くの有名人が亡くなったなぁ、なんて語るのはバカげているとは思いますが、それでも2016年は大きな年になりました。同じくSWシリーズのR2-D2役ケニー・ベイカー氏も亡くなりましたし、各界のスターも惜しまれつつこの世を去っています。

彼女への哀悼の意をSNSへひとことつぶやくだけではどうにも気持ちが収まらないので、余計な自分語りを交えつつ彼女への思いを書き連ねます。よろしければお付き合いください。 

 

◆僕の"絶対的"プリンセスだったレイア姫

演じた役と同一視されることは、役者にとって複雑な部分であるのでしょうが、僕にとってのキャリー・フィッシャーはやはりレイア・オーガナとイコールでした。幼少期にVHSで見た『スター・ウォーズ』の中の彼女は、お姫様に馴染みの少ない男児にとっての"プリンセス原体験"であり、絶対的なヒロイン像となりました。

プリンセスという役どころに配された彼女に対するネガティブな意見も、当時の僕……それこそ『ジェダイの復讐』のスレイブビキニを見てもまだなんとも思わないような子供……は知るはずもなく、むしろ"海外の綺麗な女優さん"として初めて認識したのは彼女じゃないかと記憶しています。ある意味、僕の人格形成に大きな影響をもたらしてますね……。

あんまり大きな主語を使うのは好きじゃないのですが、同じような体験をされた方、少なくないはずです。

 

◆『帝国の逆襲』を傑作たらしめたハン・ソロとのロマンス

甲乙つけがたい『スター・ウォーズ』各作品ですが、「イチバンは?」と聞かれると迷わず『帝国の逆襲』を挙げてしまいます。次々登場する未知の惑星、宇宙を股にかけた帝国軍からの逃亡劇、前作を凌ぐゴージャスな映像、衝撃の展開……ESBの魅力を語れば枚挙に暇がありませんが、何よりも傑作たらしめた要素といえば、やはりレイア姫ハン・ソロのロマンスではないでしょうか。

 そりの合わないふたりが成り行きで一緒に逃げることとなり、次第に惹かれあっていくさまは、年を重ねて作品を見返すごとに魅力的に映ります。静かに、しかし感情が爆発するような"I Love You" "I Know"のやりとりは、言わずもがな屈指のSW名シーンですし、僕も全作通して最も好きな場面です。

選ばれし存在として試練の道を進むルークと同時並行に語られるソロとレイアのロマンスは、遠大になりかけたストーリーをグッと人間味あふれるものへと引き戻しています。また、単作で見れば悲恋に終わるこの恋が、敗北とともに幕を閉じる物語に一層ダークなトーンをもたらしました。

 

◆『フォースの覚醒』でのカムバックに涙

レイア役としてスクリーンに戻ってきた『フォースの覚醒』では、滅多に泣かない僕がとある場面で唯一涙しました。それが、惑星タコダナでソロとレイアが再会するシーン。劇中のふたりにとっても、観客にとっても、長い時を経た感動的な再会にC-3POが割って入るという笑えるシーンなのですが、これが『帝国の逆襲』劇中の雰囲気と何ら変わっておらず、思わず泣いてしまったのです。

劇中での彼女も、年を重ねたレイアそのもので素敵でした。そんな姿があと2作は見られると思っていたのですが……。2017年公開の『エピソードⅧ』は既に撮影を終えており、これがキャリー・フィッシャーの遺作になることでしょう。1ファンの願いとしては、ストーリーを捻じ曲げずどうか本来の形で公開していただきたいと思っています。

物語の展開によっては、その後の『エピソードⅨ』に大きな影響が生じますし、ストーリーの上でも、ルークとの再会は果たせたのか、カイロ・レンの帰る場所としてなくてはならない存在ではないのか、と疑問は尽きませんが、それを語るにはまだ時期尚早です。

 

◆プリンセスよ、永遠に……

そんな『フォースの覚醒』の冒頭では、レジスタンスの将軍となったレイアに派遣された若き兵士ポーへ、レイアとは旧知の仲のテッカ老人がこんな言葉をかけます。

"The General." To me, she's royalty.("将軍"?姫様だよ、私にとってはね)

まるでファンの気持ちを代弁するかのようなセリフ。彼女はいつまでも、プリンセスなのです。

キャリー・フィッシャーの死を受けて、SNSには多くの追悼コメントが寄せられています。今は世界中からの"I Love You"に彼女が"I Know"と応える番なのかもしれませんね。

月並みな言葉になりますが、キャリー・フィッシャーさんのご冥福をお祈りいたします。

 

R.I.P. Carrie Fisher

May the force be with you, always.